低濃度から高濃度まで測定可能な散乱光/透過光測定方式
■測定概要
LED光源からの平行光束は濁度物質により減衰して透過光受光部に到達します。
一方、光源に対して90°方向に配置された受光部は濁度物質により比例して発生した散乱光量を同時に測定して、低濃度から高濃度までの濁度を正確に測定できます。
又、従来の濁度計の測定単位はカオリン濁度(mg/L="度")又はホルマジン濁度(NTU="度")で表されてきましたが、水道法水質基準省令改正(厚生労働省令101号)に対応して本器はポリスチレン濁度("度")を標準としています。
さらに本器は上水試験方法や工業用水試験法(K0101)に準拠した透過散乱光測定方式で微量濁度を高感度で測定できます。
■特長
●90°散乱光
●透過散乱光測定方式0.00~1100度測定
低濃度から高濃度まで高感度で測定
●3レンジ自動切換え測定
0.00~10.99/11.0~109.9/110~1100度
●簡単操作で高感度、0.01の分解能
●小型軽量で卓上・携行測定OK
●長寿命のLED光源採用
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①測定セル
②90°散乱光測定
③散乱光
④透過光測定
⑤光トラップ
⑥LED |
■ポリスチレン濁度
平成15年、水道法水質基準に関する省令改正(厚生労働省令第101号)で平成16年4月1日から濁度標準物質にポリスチレン系粒子懸濁液(5種混合)を適用し測定単位はポリスチレン濁度"度"で表すことになりました。新バージョンの濁度計MB27TR-55は改正水道法省令に対応したポリスチレン濁度仕様です。
この水道法改正による混和ポリスチレン濁度標準液(度)は従来のカオリン濁度標準液(度=mg/L)に相当しますが、測定単位をmg/Lで表すことができません。あくまでも測定単位は"度"です。
ポリスチレン濁度標準液は従来のホルマジン濁度とほぼ同等の安定性が有り、校正値の再現性と信頼性が高く、標準液のバラツキがほとんどありません。
■仕様
型式 |
MB27TR-55 |
測定単位 |
"度"(5種混合ポリスチレン濁度標準)
(オプション ホルマジン濁度"FTU") |
測定範囲 |
0.00~1100度 3レンジ自動切換え |
表示 |
液晶 3.1/2桁 |
分解能 |
0.01度/0.00~10.99度
0.1度/11.0~109.9度
1度/110~1100度 |
測定精度 |
±2%以内(100度以下/FS)
±3%以内(1000度以下/FS) |
光源 |
LED |
校正 |
通常ゼロ校正のみ
スパン校正は必要に応じて実施 |
応答時間 |
電源ON後5秒 |
自動電源断 |
測定値ホールド5秒間後自動電源OFF |
検水量 |
約15mL |
測定部 |
約25㎜ フタ付測定セル取付による測定 |
電源 |
単4アルカリ乾電池(LR03×4ヶ DC6V) |
外形寸法 |
88×174×65㎜ |
重量 |
約310g |
標準付属品 |
濁度計 MB27TR-55本体(乾電池付)
標準濁度液 10度、30mL
測定セル 4ヶ
キャリングケース |
■オプション
品番 |
品名 |
MB27TR-55OP11 |
混合ポリスチレン濁度標準液 100度 100mL |
MB27TR-55OP12 |
混合ポリスチレン濁度標準液 10度 250mL |
MB27TR-55OP21 |
ホルマジン濁度 1NTU 60mL |
MB27TR-55OP22 |
ホルマジン濁度 10NTU 60mL |