■金属検出機の基本原理
電磁式金属検出機のセンサヘッドは、一つの送信コイルと差動接続された２個の受信コイルで構成されています。
被検査品はコイルの間を通りますが、コイルの中には磁界が発生している状態になっています。
受信コイルには通常送信コイルから同じ量だけの磁界（磁束）を受けるようになっています。
しかし、通過させた物が金属等の電気を通すものであると磁界を乱し、２つの受信コイルに磁界の差が生じます。
その差を信号としてとらえることにより、金属を検出します。
■表示例
■特長
●7インチカラータッチパネル
表示部は7インチタッチパネルカラー液晶を採用しました。
視認性、操作性が格段にアップしています。
（音声ガイダンスによるサポート機能付です。）
●USBメモリから画像の取り込み
USBメモリから、検査する商品の画像を本体に取り込むことが可能です。
画像はサムネイル表示により簡単に設定可能です。商品選択時に識別が容易に行えます。
●登録品種最大1,000
検査する商品を10グループに分け、各グループ最大100件まで登録が可能です。
●洗えるIP65
全体が水洗い可能で衛生的です。
●高感度検出
感度の調整が簡単に設定可能です。（3回程度で完了）
また、位相トラッキング機能で、商品の位相変化を追従し、 常に位相を最小状態にします。
●検出モード
4種類の検出モード
「個別包装品（光電センサ使用）モード」
「個別包装品（光電センサ不使用）モード」
「連続品モード」
「欠品モード」
タッチパネルで切り替え可能です。
タッチパネル画面の表示に従って操作することにより、簡単に設定が可能です。
ベルトの速度は、10 ～ 60m/minで簡単に変更可能です。
●メンテナンスが簡単
取り外し可能なコンベアベルトで、清掃やメンテナンスが容易です。
●履歴機能
・操作履歴
設定変更操作の履歴最新100件を記録し、表示することが可能です。
検査履歴機能と合わせ、HACCP管理に利用可能です。
ユーザーを登録し、管理レベルによる操作の制限を行えます。
「オペレータ」 （作業者）
「スーパーバイザー」 （作業責任者）
「クオリティマネージャー」 （品質管理者)
「アドミニストレーター」 （管理責任者)
と4段階に分けられ、各ユーザーに適切な管理レベルを割り 当てることにより不用意な操作を避けることが可能です。※
※電源投入後の管理レベルは「オペレータ」に設定されています。
・検査履歴
検査中、USBメモリに検査履歴を保存することが可能です。
出力フォーマット：日付、時刻、商品コード、判定結果
●USBメモリへの出力
USBメモリには、全検査履歴（csv)、 全操作履歴（csv)、集計結果データ （PDF)の出力が可能です。
検査開始から検査終了までの検査結果をPDFとしてUSBメモリに保存が可能です。
USBメモリを表示器のUSBポートに接続してから検査を開始します。
※USBメモリは付属しません （別途ご用意お願い致します）
●プリンタへの出力
プリンタへの接続で、校正結果や検査開始から検査終了までの検査結果を印刷可能です。
対応プリンタ：PostScript対応プリンタ※
※ブラザー工業株式会社製のレーザープリンタ
HL-4570CDW（カラー）が使用可能です。
レーザープリンタは、USBもしくはイーサネットで接続します。
●Modbus通信
Modbus RTU/Modbus TCPを実装しています。
Modbus通信により、簡単にシームレスな接続が実現可能です。
スタート/ ストップや、検査結果の取得、品種変更などの設定が外部機器から設定可能です。
●コントロールボックス
LANコネクタやシリアルインタフェース、表示器用コネクタ等、様々な通信コネクタの接続が可能です。
※電源ケーブルは付属しません（別途ご用意お願い致します）
■寸法図
(OP：表示灯)
●
M2D-4971-3510A
●
M2D-4971-3517A
●
M2D-4971-3525A
●M2D-4971-4517A
●
M2D-4971-4525A
■仕様
●共通仕様
| コンベアベルト幅 |
250mm(M2D-4971-3510A、3517A、3525A)
350mm(M2D-4971-4517A、4525A) |
| コンベア機長 |
800mm |
| 搬送方式 |
ウレタンベルト |
| ベルト速度 |
10～60m/min |
| 表示部 |
7インチタッチパネルカラー液晶 |
| 操作方法 |
タッチパネル（WVGA）、キースイッチ |
| 登録品種数 |
1000 |
| 通信機能 |
Modbus TCP/Modbus RTU/
TCP/IP（ポストスクリプト対応プリンタ）/
USB（USBメモリ、履歴保存・画像取込用） |
| 外部入力 |
シンク/ソース入力 4点 |
| 外部出力 |
PhotoMOS接点出力 8点 |
| 防塵・防水仕様 |
IP65準拠 |
| 動作温度、湿度範囲 |
0～40℃、湿度85％以下（結露しないこと） |
| 電源 |
単相AC100～240V（+10％、-15％）、50/60Hz、約100VA |
| 材質 |
センサヘッド部：ステンレス
表示部：ABS樹脂
コンベア部：フェノール樹脂、ステンレス、アルミニウム（アルマイト処理）
IOボックス部：ABS樹脂
脚部：ステンレス |
●タイプ別
| 品番 |
センサーヘッド開口部寸法 |
検出感度 |
| M2D-4971-3510A |
幅350mm×高さ80mm |
検出感度 Fe：φ0.3mm、SUS：φ0.8mm |
| M2D-4971-3517A |
幅350mm×高さ150mm |
検出感度 Fe：φ0.5mm、SUS：φ1.0mm |
| M2D-4971-3525A |
幅350mm×高さ230mm |
検出感度 Fe：φ0.7mm、SUS：φ1.5mm |
| M2D-4971-4517A |
幅450mm×高さ150mm |
検出感度 Fe：φ0.5mm、SUS：φ1.0mm |
| M2D-4971-4525A |
幅450mm×高さ230mm |
検出感度 Fe：φ0.7mm、SUS：φ1.5mm |
※使用時の注意点
1. 工程ごとに異物混入の可能性を考慮し、有効な設置位置を決定
・原料に金属異物の多いものは原料段階に設置
・アルミ箔包装の商品は包装直前に設置
・冷凍製品は冷凍直後に設置（必ず芯まで凍った状態で、－18℃以下が望ましい）
2. 細長もしくは斜めに流す
3. 商品は出来るだけ小さくする
4. 商品温度は一定にする
5. 設置場所は振動の少ない環境が望ましい
6. ノイズの少ない電源で100～240Vの専用配線が望ましい
7. アースを必ず接続する
8. 検出部付近のふらついている金属を除去する
9. 入口出口側コンベアのワンターンに注意する
10.電源ケーブルは別途ご用意ください
■別売品
●表示灯(M2D-4971-02A)※ライト部分は防塵・防水IP53です。
| 品番 |
品名 |
仕様 |
| M2D-4971-02A |
金属検出機表示灯 |
ライト部分は防塵・防水IP53 |
| M2D-4971-03A |
金属検出機信号接続ケーブル |
- |
| M2D-4971-04A |
金属検出機IOボックス内蔵用リレー |
AC250V 3A DC30V |
| M2X-K01156A-300A |
金属検出機AC電源ケーブル3m |
- |
| M2X-K01156A-500A |
金属検出機AC電源ケーブル5m |
- |
| M2X-K05364-200A |
金属検出機RS232Cケーブル |
25Pバラ |
●テストピースセット
| 品番 |
品名 |
仕様 |
| M2X-CMMDTP-B1A |
金属検出機テストピースセット |
Fe φ1.0、1.2、1.5、2.0
SUS φ1.0、1.5、2.0、3.0 計8個 |
| M2X-CMMDTP-B2A |
金属検出機テストピースセット |
Fe φ0.5、0.6、0.7、0.8、1.0、1.2
SUS φ0.7、0.8、1.0、1.2、1.5 計11個 |
| M2X-CMMDTP-B3A |
金属検出機テストピースセット |
Fe φ1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0
SUS φ1.5、2.0、2.5、3.0、3.5 計11個 |
| M2X-CMMDTP-FA |
金属検出機テストピースセット |
Fe φ0.5、0.6、0.7、0.8、1.0、1.2、1.5、
2.0、2.5、3.0、3.5、4.0の12個
SUS φ0.7、0.8、1.0、1.2、1.5、2.0、2.5、3.0、
3.5、4.0、4.5、5.0、5.6、6.0の14個
計26個 |
●キャスター(4個セット)
キャスターで移動→アジャスター回転→安定設置
| 品番 |
品名 |
| M2D-4971-05A | 金属検出機キャスター |
