劣化の具合を硬さ測定で判別
プラント設備の配管、建築物の鉄骨、重機アーム部などの各種構造物
金属加工部品の焼き入れ硬さ測定
金型、ギア、クランクシャフト、ボルトなどの組立構成部品
●わずか数秒で測定可
測定時間の短縮が可能です。
●圧痕が微小(約0.1mm)
圧痕が目立たないため製品検査にも使用できます。
●硬さ値即読可(HV・HRC・HS・HBW)
測定した硬さを様々なスケールに換算することが可能です。
●引張強さ(N/mm2)換算機能付き
測定した硬さを引っ張り強さに換算することが可能です。
●測定台(木製・鉄製・樹脂製他)の測定への影響無し
被測定物を金属台の上に乗せて測定する必要がありません。
●測定物裏面状況の影響無し
ワークの裏面の影響を受けずに測定できます。
●対象に押し当て易い形状の電動プローブで抜群の安定性
試験者間の数値のばらつきがありません。
●データ・メモリー2000点
データ処理ソフト(オプション)でパソコンへのデータ取込が可能です。
●校正値メモリー10点
被測定物に応じた校正値を最大10点メモリー可能です。
●ハンディー・充電式で現場測定に最適
屋内外・鉄塔・船舶・大型品・複雑形状品をそのまま測定できます。
●測定全方向フリー
あらゆる方向から測定が可能です。
●定期交換部品不要で経費削減に寄与
静圧式荷重のため定期的な交換部品はありません。
●焼入れ焼きなましを硬さで管理可
修理後の金型等の焼入れ焼きなましを硬さでみることが可能です。
●外部プリンター(オプション)へ出力可
すぐに測定現場でもプリンターで記録に残すことができます。
●アラーム通知
上下限のしきい値を設定し、測定値がしきい値を外れた場合、アラーム音で通知します。
●インライン自動計測
生産工程に取り入れることで硬さ計測の自動化が可能です。(オプション)
ハンディー硬さ計( )は、小型・軽量で
簡単に硬さを測定できる超音波加振式計測器です
ダイヤモンド圧子付振動棒を定荷重で被測定面に押し当
てると、軟らかい被測定物は、圧痕が深く固定力が強くなる
ことから共振周波数は高くなります。逆に硬い被測定物は、
圧痕が浅く固定力が弱くなることから共振周波数は低くなり
ます。共振周波数と硬さとの相関を取り、硬さ換算をします。
■原理図
■プローブ寸法図
■SH圧痕計算値
荷重P=約20N(約2kgf)
硬さHV |
計算値
圧痕の大きさ(mm) |
計算値
圧痕の深さ(mm) |
換算値
HRC |
100 |
0.193 |
0.028 |
- |
200 |
0.136 |
0.019 |
(11) |
300 |
0.111 |
0.016 |
30 |
400 |
0.096 |
0.014 |
41 |
500 |
0.086 |
0.012 |
49 |
600 |
0.079 |
0.011 |
55 |
700 |
0.073 |
0.010 |
60 |
800 |
0.068 |
0.010 |
64 |
900 |
0.064 |
0.009 |
67 |
荷重P=約10N(約1kgf)
硬さHV |
計算値
圧痕の大きさ(mm) |
計算値
圧痕の深さ(mm) |
換算値
HRC |
100 |
0.136 |
0.019 |
- |
200 |
0.096 |
0.014 |
(11) |
300 |
0.079 |
0.011 |
30 |
400 |
0.068 |
0.010 |
41 |
500 |
0.061 |
0.009 |
49 |
600 |
0.056 |
0.008 |
55 |
700 |
0.051 |
0.007 |
60 |
800 |
0.048 |
0.007 |
64 |
900 |
0.045 |
0.006 |
67 |
■測定上の注意
1.表面粗さの影響
X=平均値 δ:標準偏差値 測定回数100回
硬さ |
表面粗さ |
0.8a |
1.6a |
32a |
31.5HRC |
X |
31.5 |
31.7 |
30.9 |
δ |
0.4 |
0.5 |
0.8 |
50.8HRC |
X |
50.5 |
50.5 |
50.3 |
δ |
0.3 |
0.3 |
0.6 |
65.5HRC |
X |
65.4 |
65.3 |
65.1 |
δ |
0.2 |
0.2 |
0.4 |
●3.2aより粗いものは研摩後測定してください。
●脱炭層発生時は除去後、測定してください
■品質管理使用例とメンテナンス使用例
■仕様
品番 |
M161H-32BH |
測定圧子 |
マイクロビッカース・ダイヤモンド圧子(対面角136°) |
測定荷重と
管理番号 |
1. 約20N(約2kgf)
2. 約10N(約1kgf) |
測定範囲 |
標準型
1. ビッカース硬さ/100~999HV
2. ロックウェルC硬さ/10.0~70.0HRC
3. ショア硬さ/20.0~99.9HS
4. ブリネル硬さ/85~550HBW |
再現性 |
HV:±(3%rdg)HV HRC:±1.0HRC HS:±1.0HS HBW:±(3%rdg)HBW ※2 |
被測定材 |
鋼を主とし、その他金属は硬さ基準片との校正により測定可能 |
測定値の表示 |
デジタル表示(LCD4桁) ELバックライト付 |
データメモリー数 |
2000点 |
デジタル表示単位 |
1HV、0.1HRC、0.1HS、1HBW、1N/mm2(引張強さ |
測定器の
許容環境温度 |
0~50℃ |
電源 |
ACアダプター(電源電圧範囲:AC100V~240V) |
充電池パック
(リチウムイオン充電池 繰返し充電可能 バックライトなし8時間以上) |
寸法 |
表示ユニット 97mm(W)×172mm(H)×50mm(D)
電動プローブ直径50mm、全長171mm |
重量 |
表示ユニット 約445g(電池込) 電動プローブ及びケーブル 約400g |
キャリングケース寸法 |
389mm(W)×132mm(H)×200mm(D) 取手、足含まず |
標準機器構成 |
表示ユニット、キャリングケース、電動プローブ
(標準アタッチメントSH-P12付)、 硬さ基準片(55HRC付近)、
電動プローブ用ケーブル1.5m、ACアダプター、充電器、
充電池パック(リチウムイオン充電池)、取扱説明書、試験成績書、保証書 各1ヶ |
表示内容 |
(a)測定値 3桁
(b)TIMES 2桁(測定回数)
(c)MAX値 3桁
(d)MIN値 3桁
(e)σ 4桁(標準偏差)
(f) χ 4桁(平均値) |
設定機能 |
(a)UPPER(上限)
(b)LOWER(下限)
(c)TIMES(測定回数) |
アラーム |
アラーム(ブザー音) |
出力 |
データ通信又はプリンター用
RS-232C出力 |
周波数 |
電動/手動切替方式プローブ
約70kHz |
換算 |
HV、HRC、HS、HBW、N/mm2
SAE J417、JIS B7731に準拠 |