ユニークで革新的なスタンドアローン設計によりPCやFAカメラを使わないで1200万画素による高画質な自動接触角計測を実現しました。
自動接触角計測は、分子レベルの清浄度評価や濡れ性、均一性を定量的に評価します。同時に作業者によるバラつき問題も改善いたします。
パソコン不要のタブレット計測により低価格高性能を実現した自動接触角計。
■接触角計とは
分子レベルの表面の清浄度や濡れ性、均一性を水滴の角度を計測することで、定量的に評価するものです。本製品はユニークで革新的なスタンドアローン設計によりPCやFAカメラを使わないで従来より高性能な自動接触角計測を実現いたしました。
■特長
●静的、動的接触角計測 接触角L、R、LR平均
●経時変化計測、グラフ表示
●接触角演算方法
接線法(自動モード)、θ/2法(手動モード)、接触角滑落法(オプション)、前進後進接触角計測(オプション)
●データの外部出力や保存(png,csv)
●モバイル対応バッテリー駆動
●JIS準拠 各種校正対応
・JIS R3257
・ASTM D724, D5725, D5946
・ISO 15989
・ISO書類対応(校正証明書、試験成績書、トレーサビリティ体系図)
●パソコンへ簡単データを送る
Wi-fi、Bluetoth機能やUSB Type-CケーブルによってパソコンとExcel・画像データ共有が簡単に可能。
●測定場所を選ばないモバイル対応バッテリー駆動
■導入事例
●先端素材、塗料、医薬
素材表面の品質や塗布性の評価
●自動車
高い封し性が求められる部品の清浄度や品質評価
●精密部品
表面の清浄度や均一性などの品質管理
●電子部品
実装前の接合面の評価や品質管理
■基本仕様
品番 | M1040CAM-SCP1002E |
試料サイズ | Max□100mm |
測定範囲 | 0<θ< 180 ° |
角度分解能 | 0.1° |
接触角解析 | 接線法 (Auto mode):経時変化・動的接触角計測 θ/2 法 (Manual mode):静的接触角計測 拡張収縮法※、滑落法※ |
工業規格 | JIS R3257 ASTM D724、D5725、D5946 ISO 15989 |
ISO書類※ | 校正証明書、検査成績書、 トレーサビリティ体系図 |
カメラ | 1600万画素 |
OS | Android OS 8.0 |
経時計測 | 約15fps |
外部接続 | USB type-C、Wi-fi、Bluetooth |
ディスペンサー | 2.5-10μL micrometer head control |
外形寸法 | W 170 x H 500 x D330 mm |
付属品 | USB type-Cアダプター (AC100-240V 50/60Hz 0.25A) |
オプション | オートディスペンサー、シリンジ針各種、角度計、 吸着ステージ等各種、表面自由エネルギー解析ソフト |
※オプション
■接触角解析公式
●「接線法」:TangentMethod
接触角 接線法
実際の液滴の形状に近い接触角解析の測定公式です。滴下した液滴左右端部を含む等間隔3点を球の一部と仮定し液滴左右端部における接触角(左右および平均)を表すものです。液滴左右端部の接触角は独立して計測されるため傾斜法による前進後退接触角、拡張収縮接触角の計測が可能です。株式会社エキシマの接触角計は液滴上の輪郭および端点を検出し高度なアルゴリズムで左右の接触角をリアルタイムで解析します。
●「θ/2法」:Ahalf-angleMethod
接触角 θ/2法
最も基本的な接触角の測定公式です。サンプル上に滴下した水滴の形状を真円と仮定し新円の半径と高さからθ=2arctanh/r の公式で接触角が求まります。また液滴の左右端点と頂点を結ぶ直線の、固体表面に対する角度を求め、これを2倍することでも算出できます。簡単に求められるのですが水滴左右の接触角が同じになるので傾斜法による前進後退接触角などは計ることができません。
●滑落法-前進接触角と後進 接触角(オプション角度計装着)
接触角 滑落法
水平なサンプルの表面上に液滴を滴下し、サンプルを徐々に傾けると液滴の形は重量によって変形しある程度の角度で滑り出します。このときの滑り出した時のサンプルの傾斜角度を 滑落角 と言います。傾斜によって変形した液滴の下りの接触角を前進接触角(Advancing contact angle)、上側の接触角を後進接触角(Receding contact angle)といいます。そしてその差を接触角ヒステリシス(contact angle hysteresis)といいます。塗料の塗布性(ぬれやすさ)や撥水性(濡れ性)の評価手法として用いられます。