イジェクター脱気方式で水物・粉末の脱気シール
イジェクター脱気方式
V-401NTWは、袋内の気体を真空ポンプではなく「袋内から吸込んだ水、粉末などを機械本体にためず、直接機械外部に放出する高圧縮エアの流動を利用したイジェクター脱気方式」を採用しています。
■高圧縮空気をノズルの中で機械外部排出側の方向に噴射するとノズル内全体がその方向に引っ張られる空気の
流れが生じる現象が発生します。
イジェクター脱気方式はその現象を利用したものです。
真空ポンプの約3倍の脱気速度が得られますが、得られる真空度は真空ポンプの約半分となります。
イジェクター脱気方式は、真空ポンプほどの高真空度は得られませんが、脱気速度が大変高いのが特徴です。
ゆえに高い真空度やガス置換率が求められる場合には不向きと言えます。
排気速度950㍑/分 真空到達度-64Kpaの真空度を得られます。
注)排気速度・真空到達度は機械に組み込んでいない状態で計測した数値です。真空到達度は0torrを-101.3paとし
ています。
■簡単な操作
小型コンピューターのシーケンスコントローラーで機械の動きを制御します。
マイコン制御の加熱時間コントローラーを標準装備。リセットが可能なカウンター機能があります。
エアペダル操作で作業を進めます。
切替スイッチにより操作方法[*シール専用・マニュアル脱気・タイマー脱気]を選択します。
脱気タイマーを標準装備。また、作業性の高いテーブルを標準装備しています。
*
①シール専用・・・シール作業だけしたいときだけに選択
②マニュアル脱気・・・目で脱気具合を確かめながらのエアペダル操作による脱気包装をしたいときに選択
③タイマー脱気・・・脱気時間を機械で設定してのタイマー設定による脱気包装をしたいときに選択
■安全装備
シール加熱時に設定時間以上の通電があると自動的にOFFになる加熱防止回路付漏電ブレーカーを標準装備してします。また、シール稼動部の動きが見ることが出来ると共に指などが触れる危険性がないようにシール部全体を覆うことができるクリアカバー(オプション)を用意しています。
水物対応
SV-401NTWシリーズは「防滴可能のオールステンレスボディ」「電気部品を使用していないエアペダル」を採用していますので水物の包装にご使用いただくことができます。
多様な包材に対応
機種バリエーションとして、厚さ0.3㎜(重ね合わせ合計数値)までの包材のシールができる片側加熱タイプ(SV-401NTW)と厚さ0.4㎜(重ね合わせ合計数値)までの厚手袋、ラミネート袋に対応できる上下過熱タイプ(SV-401NTW-10W)があります。
■コンプレッサー別途必要
V-401NTWは機械を駆動させるために別途エアコンプレッサーが必要となります。
以下の能力を持つコンプレッサーをご準備下さい。
適合コンプレッサー1.5KW 165㍑/分 588Kpa以上
■仕様と外形寸法図
モデル名 |
V-401NTW |
電源 |
100V |
消費電力 |
1.5KW(10㎜ヒーター使用時) |
0.6KW(5㎜ヒーター使用時) |
真空源 |
*6イジェクター |
脱気方式 |
ノズル式 |
到達真空度*1 |
-64Kpa |
脱気速度*2 |
950㍑/分 |
駆動方式 |
エアシリンダー |
エア源 |
外部配管 |
適合コンプレッサー |
1.5KW 165㍑/分 588Kpa以上 |
プラグ形状*3 |
|
シール方式*4 |
片側加熱 |
シール長さ |
400㎜ |
シール幅 |
10または5㎜ |
加熱温度 |
× |
冷却温度*5 |
× |
加熱時間 |
0.1~2.5sec. |
冷却時間 |
0.1~5.0sec. |
対応するフィルムの厚み*7 |
合計0.3㎜以下 |
機械質量 |
36㎏ |
機械寸法 |
幅576×奥行540×高342㎜ |
テーブルサイズ |
幅365×奥行350㎜ |
プリンター取付 |
不可 |
別途運賃の要・不要 |
必要 |
*1 到達真空度は0torrを-101.3Paとしています
*2 真空ポンプ及びイジェクターの脱気能力は、機械に組み込んでいない状態で計測した数値です。
*3 プラグ形状が
の機種は機械設置の際、電気工事が必要です。
*4 片側加熱式:シール部の下側にヒーター線があります。
上下加熱式:シール部の上下共にヒーター線があり、上下から熱を加えることによって、より厚い袋をシールすることが可能なタイプです。
*5 加熱時間より低い数値で設定して下さい。加熱温度に近すぎる数値に設定すると冷却されずテフロンなどの部品寿命が短くなります。
*6 イジェクター脱気方式は、高圧縮エアの流動を利用した脱気方式で袋内から吸込んだ水、粉末などを機械本体内にためず直接機械外部に放出する脱気方法です。
*7 数字は2枚以上の合計ですが、電圧、フィルムの材質により多少変動することがあります。