●地球温暖化・ヒートアイランド現象による熱中症対策に
●屋内・屋外切替対応
●素早いレスポンスの小型黒球採用
■熱中症とは
発汗により体内の水分や塩分(ナトリウムなど)が失われバランスが崩れることによって、体内に熱が溜まり著しく体温が上昇する状態のことです。
死に至る可能性のある病態ですが予防法を知っていれば防ぐことができます。
スポーツはもちろん労働作業、屋内でも発生します。
■WBGTとは
Wet-Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)の略号のことです。
人体の熱収支に関わる4つの環境要素(気温、湿度、輻射熱、気流)を取り入れた指標で、室内で日射のない場合と室外で日射のある場合で計算式が異なります。
MF6S-87581Fはこの室内(INモード)と室外(OUTモード)の選択で現場に応じたWBGT値を表示します。
◆WBGT(熱中症指標)の測定で熱中症の予防ができます
◆天候変化に素早い応答の小型黒球採用。
◆屋内(IN)と屋外(OUT)の切替もワンタッチで自動演算
◆市販のカメラ三脚の取りつけ可能
◆アラーム機能搭載でスポーツ、作業現場の管理に最適
三脚などを使って、地上1.2~1.5mに固定してご使用ください。
作業現場・スポーツの現場・屋内・屋外様々な現場に対応
■スポーツ時の目安
WBGT(℃) |
熱中症予防のための運動指針 |
31℃以上 |
運動中止 |
特別の場合以外は中止する |
28℃以上 |
厳重警戒 |
激運動、持久走などは避ける。積極的に水分補給、休息をとる。
体力のない者、暑さになれていない者は運動中止。 |
25℃以上 |
警戒 |
積極的に水分補給、休息をとる。激しい運動では30分おきぐらいに休息。 |
21℃以上 |
注意 |
死亡事故が発生する可能性あり。熱中症の兆候に注意し運動の合間に積極的に水分補給。 |
21℃未満 |
ほぼ安全 |
熱中症の危険は小さいが適宜水分補給を行なう。市民マラソンなどではこの条件でも要注意。 |
*日本体育協会、1994より
■労働作業時の目安
作業の強さ |
許容温度条件WBGT |
RMR~1(極軽作業) |
32.5℃ |
RMR~2(軽作業) |
30.5℃ |
RMR~3(中等度作業) |
29.0℃ |
RMR~4(中等度作業) |
27.5℃ |
RMR~5(重作業) |
26.5℃ |
*許容濃度等の勧告(2005年度)日本産業衛生学会誌47巻より
■日常生活における熱中症予防指針
WBGT(℃) |
注意すべき生活
活動の目安 |
注意事項 |
31℃以上 |
危険 |
すべての生活
活動でおこる危険性 |
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。
外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
28℃以上 |
厳重警戒 |
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 |
25℃以上 |
警戒 |
中等度以上の生活
活動でおこる危険性 |
運動や激しい作業をする際は定期的に十分に休息を取り入れる。 |
21℃以上 |
注意 |
強い生活活動でおこる危険性 |
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時
には発生する危険性がある。 |
*日本生気象学会(2007年11月)より
■仕様
センサ |
温度:半導体センサ 湿度:静電容量型 |
測定範囲 |
WBGT指数:0~50℃、気温:0~50℃、黒球温度:0~80℃、
相対湿度:0~100%RH(使用雰囲気は通常気温内です。) |
本体精度 |
気温(TA)±1℃、黒球屋内温度(IN)±2℃、
黒球屋外温度(OUT)±3℃ *15℃~40℃の時、
相対湿度±5% *20~80%RHの時 |
表示分解能 |
0.1℃/0.1%RH |
電源/寿命 |
単4アルカリ乾電池×2/約1000時間(アラーム未使用時) |
外寸/質量 |
29.4L×48.7W×254Dmm 黒球φ400mm/約120g |
標準付属品 |
単4アルカリ乾電池×2、取扱説明書、保証書 |