規格には規定されおりませんが、メーカー独自の規格で軟質ゴムや発泡スポンジなどの硬さが測定可能
■特長
規格には規定されていないものの、メーカー独自の規格としてラインナップしました。
押針の高さを短く、かつスプリングの力を弱くすることで通常のタイプAデュロメータでは測定が難しい薄いゴムシートの硬さを簡易的に、かつタイプAの近似値で測定できる簡易型マイクロ硬さ計MD15S-NA779GT、タイプEデュロメータの約半分のスプリング荷重値を持つ軟質ゴム用のタイプE2、食器洗いのスポンジ程度の発泡スポンジの硬さを測定するタイプFOがあります。
■使用例
スポンジシートに置いて、自重で硬さを測定します。発泡度合の分散性も判定できます。
■タイプ
■デュロメータの機種選定について
デュロメータ(ゴム・プラスチック硬さ計)による測定値とは、加圧面と測定物を密着させたとき、デュロメータ内部にあるスプリングにより生じた加圧力で押針が測定物に変形を与えると同時に、測定物はこの力に対し反発力を発生します。
この両方の力が平衡状態になったときの押針の押し込み量が「硬さ」の値として指示されます。
反発力が弱いと低い値(やわらかい)、反発力が強いと高い値(かたい)となります。
デュロメータはスプリングの力や押針の形状などが異なる様々なタイプがあります。
これは測定物の持つ材料特性や表面形状の違いに対し“より高い感度で硬軟の程度を表すこと”を目的に、規格などで決められています。下図を参考に最適な機種選定を行ってください。
■仕様
品番 | MD15S-E2743GT | MD15S-FO744GT | MD15SD-E2743KT | MD15SD-FO744KT |
タイプ | タイプE2(置針式) アナログ | タイプFO(置針式) アナログ | タイプE2 デジタル | タイプFO デジタル |
用途 | 軟質ゴム | 軟質発泡体 | 軟質ゴム | 軟質発泡体 |
準拠規格 | テクロックE2 | テクロックFO | テクロックE2 | テクロックFO |
スプリング荷重値 0-100 | 550-4300mN (56.1-438.6gf) |
押針形状 (mm) | 半径2.50 半球形 | 直径25.2 円筒形 | 半径2.50 半球形 | 直径25.2 円筒形 |
押針高さ (mm) | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 2.5 |
質量 (g) | 208 | 500 | 313 | 500 |
■資料 デュロメータ(ゴム・プラスチック硬さ計)関連規格一覧表