液体中あるいは固体中の成分濃度を滴定法により測定する電位差自動滴定装置です。
簡単な操作で精度良くかつ迅速に成分濃度を測定することができます。
また電極・プリアンプリファイアを交換することで中和滴定や酸化還元滴定・光度滴定などのさまざまな滴定を行うことができます。
■タイプ
M69T-821MK |
M69T-821SK |
M69T-821BK |
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■特長
●キー入力が簡単に行えるタッチパネル式大型カラーLCD(8.4インチ)。滴定中の温度を監視し、安全に測定。 【M69T-821MK、M69T-821SK】
●操作部(メインコントロールユニット)と測定部を無線により分離して使用可能 【M69T-821MK】
Bluetoothアダプタを接続することで、操作部と測定部を切り離し、無線で使用できます。有毒ガスが発生する試料や有機溶剤を使用する測定でも、操作部はドラフト外に、測定部はドラフト内に設置すれば安心して測定することができます。また、操作部を通路の反対側に設置して使用したり、バッテリーを接続することで持ちがら操作することもできます。さらに、モニターアームを取り付け、自由に固定することもできます。(アーム取付けはVESA規格75mm
×75mmに準拠しています。)
●最大4台の同時測定が可能 特許第2138712号 【M69T-821MK】
電位差自動滴定装置、カールフィッシャー水分計の測定部を最大4台まで接続し、同時に測定することができます。(測定機の組み合わせは自由です。)
省スペースで設置可能です。
●ビュレットユニットに試薬情報を内蔵 【M69T-821MK、M69T-821SK】
滴定液の情報をビュレットユニット内のICチップに全て記録します。
他の装置にユニットを移動させても情報を共有でき、再入力が不要です。使用する滴定液の間違いを防ぐことができます。
●ユーザーグループ権限設定機能 【M69T-821MK、M69T-821SK】
コンピュータ化システム適正管理ガイドライン(CSV)で要求されているユーザー毎の各種機能の操作権限が設定できます。
管理者権限(全ての操作が可能、パスワード必要)と測定者権限(ビュレット操作、校正操作、測定操作、メソッド番号(サンプルファイル)変更、閲覧)の設定が可能です。
●滴定中の温度を監視し、安全に測定 【M69T-821MK、M69T-821SK】
滴定中の温度を監視し、設定した上限温度を超えると溶液の注入を中断させることができます。強酸一強塩基の反応等で温度が上昇しやすい滴定を安全に行うことができます。
●2つの異なる検出電位を同時に記録 【M69T-821MK、M69T-821SK】
pHと温度、pHと透過率など異なる2つの検出方法で得られた電位を一つの滴定曲線に記録することができます。pHの変化に対する導電率の挙動や、指示薬による色の変化と実際のpHの変化との相関などを見ることができます。
●新型ビュレットユニット搭載 【全機種】
シリンダ上部に切換コック部を配置する新構造により、シリンダーコック間の配管部のデッドスペースを削減しました。シリンダ内のデッドスペース削減と合わせて、従来機より試薬交換時の残液を減少することができました。
また、ユニットの交換も格段に簡単になりました。
●測定結果をPDFで出力 【全機種】
測定結果をPDFに変換し、USBメモリに保存すれば、電子ファイルとして管理することができます。
●ショートカット機能 【M69T-821MK、M69T-821SK】
タッチパネル上で、よく開く画面を登録しておくことにより、操作がより簡単になります。その中でも、最も使用頻度の高い画面は、ワンタッチショートカットキーとして設定することができます。
●拡散防止ノズルを採用 【全機種】
一般的なストレートノズルと比べ、先端部分の経路が複雑な形状をしているため、ノズル先端部を浸漬させても拡散を抑え、滴定量の誤差を最小限にできます。
●マグネチックスターラー、プロペラスターラー選択可能 【全機種】
測定後のビーカ一洗浄時において、プロペラスターラーは、回転子を必要としないので測定後の検体に触れるリスクを低減します。同時に、回転子の紛失リスクも解消します。
用途に合わせ、マグネチックスターラーと選択頂けます。
●電極に情報を記録 特許第6537794号 【全機種】
ICチップ内蔵のスマート電極ケーブルを使用することで、校正結果や交換日時などの情報を装置本体ではなく、電極側に記録することができます。複数の電極を交換して使用しても再度校正をする必要はありません。
■外部出力
RS-232C |
プリンタ、天びん、多検体チェンジャ用※1※2
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SS-BUS |
多検体チェンジャ、M69PB-721K用 |
ELE. |
スマート電極用 |
TEMP.COMP. |
試薬容量補正用温度センサ入力端子、およびセンサPt100
温度読取精度:・0.5°(ビュレット1のみ) |
USB |
USBメモリ、プリンタ、A4プリンタ※1※2、キーボード、バーコードリーダ、
フットスイッチ、USBハブ用、無線アダプタ※1、AndroidTM端末用※3
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LAN |
パソコン用 |
※1:M69T-821MKのみ
※2:M69T-821SKのみ
※3:M69T-821BKのみ
■仕様
品番 |
M69T-821MK |
M69T-821SK |
M69T-821BK |
検出範囲 |
電位差:-2000mV~+2000mV
pH:-20.000~20.000pH
温度:0~100C |
滴定モード |
自動制御滴定/自動間欠滴定/間欠・連続等速滴定/スタット |
石油製品中和価滴定/COD制御 |
- |
メソッド数 |
標準メソッド120種、
コンバインドメソッド10種(最大連結5メソッド) |
20種
(最大連結2メソッド) |
滴定の種類 |
電位差滴定(中和滴定、酸化還元滴定、沈殿滴定)、光度滴定、分滴定、電導度滴定 |
滴定様式 |
全量滴定法(終点自動検出)/終自動停止法/設定電位停止法 |
自動交点検出/自動終点・設定電位停止法 |
- |
特殊用途 |
電極電位(pH、電位)の測定、酸解離定数(pKa) |
2系統入力電位の同時記録
(例:滴定量 vs pH+%T、滴定量 vs pH+uS)、ラーン滴定 |
- |
キー操作 |
タッチパネルによるダイレクト操作 |
シートキーによるキー操作 |
表示機能 |
8.4インチ カラ一液晶ディスプレイ800×600ドット |
LCD(白色LEDバックライト付) |
日本語/英語/中国語/韓国語/ロシア語/スペイン語/ドイツ語/フランス語
(M69T-821BKはドイツ語・フランス語を除く6ヶ国語) |
4ch同時表示可 |
1ch表示 |
1ch表示 |
計算機能 |
濃度計算、統計計算処理(平均値、標準偏差、相対標準偏差)、
ブランク、ファクター自動入力機能搭載 |
データ記憶 |
500検体 |
50検体 |
GLP
支援機能 |
担当者名登録、ユーザーグループ権限設定
滴定試薬:
ファクター測定日の告知、試薬残量警報機能
ピストン交換日告知機能、試薬交換日告知機能
試薬ファクター測定履歴
点検測定:
点検日の告知機能および点検結果の記録
電極管理:
校正日の告知機能および電極校正履歴の記録、
電極チェック、電極チェック履歴
ビュレット容量検定:検定機能および検定結果の記録
通電時間管理:装置の稼働時間表示 |
担当者名登録、
点検結果の記録、
電極校正履歴の記録、
ビュレット容量
検定機能、
通電時間管理 |
ビュレット
容量 |
20mLガラスビュレット(標準)
オプションで10mL、5mL、1mLビュレットユニットを用意 |
ビュレット
精度 |
50mLビュレット0.5mL(自動分注器)
20mLビュレット士0.02mL、 再現性士0.01mL
10mLビュレット士0.015mL、 再現性士0.005mL
5mLビュレット士0.01mL、 再現性士0.003mL
(1mLビュレット士0.005mL、 再現性士0.001mL)※APBを使用したときのみ |
プリアンプ |
STD:pH(mV)とmVの2入力可能增幅器(標準)
PTA:光度の入力可能追加増幅器
POT:分極の入力可能追加増幅器
CMT:導電率の入力可能追加增幅器(工場組込対応)
TET:pH(mV)の入力可能追加増幅器(工場組込対応) |
外部入出力 |
RS-232C×4 |
RS-232C×2 |
SS-BUS×1、ELE.×1、TEMP.COMP.×1、USB×1 |
LAN×1 |
- |
- |
拡張性 |
M69T-821MK/SK/BKいずれか
3台増設可能 |
- |
- |
電動ビュレット:制御ビュレット最大10台(本体内蔵2台含む) |
多検体チェンジャ(M69T-821BKはM69A-811Kのみ) |
使用環境 |
周囲温度:5~35℃
相対湿度:85%RH以下(但し結露しないこと) |
電源 |
AC100-240V+10% 50Hz/60Hz |
消費電力 |
本体:約30W
プリンタ部:約7W |
本体:約20W
プリンタ部:約7W |
外形寸法 |
タッチパネルコントローラ部:幅225×奥行190×高さ 42mm |
- |
滴定ユニット部:幅141×奥行296×高367mm(配管除)
プリンタ部:幅106×奥行180×高さ88mm |
質量 |
タッチパネルコントローラ部:約1.5kg |
- |
滴定ユニット部:約4kg
プリンタ部:約0.4kg |
適合規格 |
CEマーキング(EMC:EN61326-1 LVD:EN61010-1 RE指令に適合)
Burette unit EBU FCC Part15 SubpartC FCC ID: 2ABSVEBU01
微弱無線局 |
備考 |
アプリケーションや応用例についてはこちら
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■オプション
<電位差自動滴定装置制御用ソフトウェア M69T-821WIN-SOFT>
電位差自動滴定装置を多機能化して使用できるソフトウェアです。M69T-821BKとの接続時はM69T-821MK相当の機能を使用可能です。
●ナビゲーション機能搭載
試料分類、分析項目、測定レンジを入力するだけで測定条件を自動設定する機能。
ナビゲーション機能は簡単な質問形式で測定条件を強力にサポート。
●担当者ごとのセキュリティ設定が可能
担当者名とパスワードにより識別し、担当者ごとに設定された範囲に操作を限定することができるので、知らないうちに設定が変わっているなどの人的要因による不具合が改善されます。
●GLP機能を豊富に搭載
電極およびセンサ:定期校正日の告知機能、電極の校正履歴
ビュレット検定:定期検定日の告知機能、ビュレット検定履歴、ピストンヘッド交換日告知
標準物質による点検:定期点検美の告知機能、点検履歴
その他:担当者ごとの捜査範囲設定、エラー履歴
●Windows®7またはWindows®10パソコンで簡単操作
●結果データ、メソッドデータなどのデータをPDFで出力することが可能
●M69T-821WIN-SOFT1式で、複数台の滴定装置を同時に動かすことが可能 ※1
●ナビゲーション(設定Wizard)機能を搭載 : 試料分類、分析項目、測定レンジなどを入力するだけで、測定条件が自動的に設定できる機能
●セキュリティ機能を充実 : “いつのまにかパラメータが変更されていた!”などというような事がないように、ユーザIDやパスワードを設けることが可能
●SOPマクロ機能 : 最大20ステップまでの任意のメッセージやサイズ入力などが、Win画面上で表示可能
●GLP機能を豊富に搭載
●ER-PACK LSを導入することで電子記録・電子署名への対応を支援
●操作ロック機能を搭載
●フォルダ自動作成機能を実装
●滴定に使用したパソコン以外のパソコンからも、滴定結果の再解析や再計算できるネットワーク環境に対応可能
※1:複数台の滴定装置をご使用になる場合、台数分のキーコードカードが必要となります。
型式 |
M69T-821WIN-SOFT |
オペレーティングシステム |
Windows® 7 Professional (SP1以上)32bit版または64bit版
Windows® 10 Pro 64bit版 ※1 |
メモリ |
1GB以上のRAM |
ハードディスク |
40GMB以上の空き容量 |
アプリケーションソフト |
Adobe® Acrobat® Reader® 9.0以上 |
ディスプレイ |
1024×768以上表示可能なディスプレイ |
ディスク装置 |
CD-ROMドライブまたはDVD-ROMドライブ |
通信ポート |
RS-232C D-SUB(オス) 9ピンまたはUSBポート:1ポートが必要 ※2 |
拡張スロット
(増設時に使用) |
PCI又はPCIExpressx1スロット以上の空スロット |
※1:ER-PACK LS使用時の必要システムはER-PACK LSのページをご参照ください。
※2:
1)シリアルポートは電位差自動滴定装置ごとに必要です。また、天びん、バーコード等をパソコン側に接続する場合も個別にシリアルポートが必要です。
2)モデムが内蔵されている場合は、すでにシリアルポートが1ポート使用されている可能性がありますのでご注意ください。
●多検体チェンジャー
M69A-811K |
M69HA-711K |
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試料容器を並べておけば自動で測定してくれる便利な多検体チェンジャです。
従来のターンテーブル式ではなく、テーブル部が上下に移動し、アームが試料容器まで移動する方式を採用しました。
測定部をチェンジャの上部に設置することで、コンパクト化を図っています。 |
ターンテーブルにセットされた試料を順次自動的に測定します。
前処理、滴定、電極洗浄などの基本動作を自動的に行う以外にも数多くの動作に対するバリエーションがあり、あらゆるアプリケーションに適応できる多検体チェンジャです。
ユーザーシーケンスを用いて、検体毎に洗浄方法を設定することができるため、水溶系と非水系の試料を連続して測定できます。 |
M69HA-851K |
M69HA-871K |
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堅牢な筐体と高い位置精度を持つリニアアクチュエータを採用した3軸ロボット型の多検体チェンジャです。
滴定装置を多検体チェンジャの上に設置することが可能なため、システム全体をすっきりと設置することができます。
滴定装置からのスタートで多数のサンプルを簡単に連続して測定できます。
内蔵のポンプユニットでシャワー洗浄、浸漬洗浄を組合せ、様々な試料に対応できます。
測定毎に適した洗浄を行うユーザーシーケンス設定ができます。 |
品番 |
M69A-811K |
M69HA-711K |
M69HA-851K |
M69HA-871K |
検体数 |
6検体または11検体 |
12検体または18検体 |
24検体 |
47検体 |
洗浄方式 |
専用位置でのビーカ浸漬、
シャワー洗浄※4
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シャワー洗浄
2液洗浄可能※4
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シャワー洗浄、浸漬洗浄
最大3液洗浄可能※4
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洗浄液 |
純水 |
純水、アルコール、酢酸など |
使用環境 |
温度5~35℃
湿度85%RH以下 |
電源 |
DC24V(本体)
AC100~240V
±10%、50/60Hz
(ACアダプタ) |
AC100~120
200~240V
±10%
50/60Hz |
DC24V(本体)
AC100~240V ±10%
50/60Hz(ACアダプタ) |
消費電力 |
約20W |
約50W |
約120W |
約120W |
外形寸法(mm)
(W×D×H) |
365×443×315 |
520×434×509 |
805×660×540 |
1005×760×540 |
質量 |
約8kg |
約18kg |
約46kg |
約55kg |
※4:オプション
●その他オプション
M69PB-721K |
M69CD-611K |
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M692-17247K |
M69S-284K |
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M69TA-229K |
M69CU-229K |
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M692-11277-11K |
M69P-81MLK |
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●電動ビュレット M69PB-721K
スイッチ操作または外部信号で薬液を正確に吐出して、その吐出量をデジタル表示する電動ビュレットです。自動滴定装置に増設して、外部ビュレットとして使用するほかに、簡単な操作で高精度手動注入・定量注入・ピペッティング・希釈などができます。
●流動電位検出ユニット M69CD-611K
界面活性剤、高分子凝集剤および塗料や食品中に含まれる高分子の荷電粒子がコロイド状に分散している試料を反対の荷電のコロイド試薬で滴定し、流動電位の変化によりコロイド当量点を検出するユニットです。
●COD滴定ユニット M692-17247K
COD測定の最終工程、過マンガン酸カリウムで滴定を行う時に使用するユニットです。
●複合界面活性剤電極 M69S-284K
界面活性剤の分析には、エプトン法が広く用いられてきましたが、溶媒にクロロホルムを用いるため有害なものでした。有害なクロロホルムなどを必要とせずにアニオン界面活性剤やカチオン界面活性剤の濃度を迅速に測定することができます。
●微量セルユニット M69TA-229K
試料が非常に少量の場合に用いる滴定セルユニットです。滴定セルは密閉構造で、恒温水循環用ジャケットが付いています。最少1mLで測定できます。
●密閉セルユニット M69CU-229K
揮発性が高く、大気開放下では正確に測定することができない場合に用いる密閉型の滴定セルユニットです。滴定セル内を窒素ガスなどでパージすることも可能です。
●滴定液用温度センサー M692-11277-11K
滴定液に有機溶剤(酢酸、ジオキサン、エタノールなど)を使用しており、かつ滴定時の液温が標定時と大きい差(±3℃以上)がある場合、その容量を補正する必要があります。
●微量試料測定用容器 M69P-81MLK
試料量10mLで測定することができる専用容器です。滴定液は50mLまで注入することができます。希釈できない試料に最適です。