耐熱性を有しているので、高温で激しい粉体摩耗の起こる箇所の補修に最適。
優れた圧縮強さを有しています。
■特長
●耐熱性を要する摩耗環境に最適。
●セラミックビーズ配合による優れた耐粉体摩耗性。
●垂直面に塗っても垂れない。
●常温硬化可能。
■主な用途
●高温で激しい粉体摩耗を受ける装置の補修と再生。
●スラリー摩耗で減肉しているポンプケーシングの延命補修に最適。
●エルボー配管等の外側からのパッチあて補修に最適。
●エクスパンドメタルとの併用で衝撃摩耗に効果を発揮。
■適用材質
【塗布可能な材質】金属全般 コンクリート 木材 石
【注意を要する材質】プラスチック メッキ処理金属
■物理的情報
●性状
色調(混合後) |
混合比(重量/容積) |
灰色 |
55 :4 / 6:1 |
●特性一覧
項目 |
単位 |
M64WGHT-11483D |
外観 |
混合後 |
- |
パテ |
可使時間 |
25℃於 |
分 |
120 |
硬化時間 |
25℃於 |
時間 |
24 |
耐熱温度 |
- |
℃ |
230 |
比重 |
ASTM D792 |
- |
1.94 |
圧縮強さ |
ASTM D695 |
MPa |
88~98 |
引張強さ |
ASTM D638 |
MPa |
25~34 |
縦弾性係数 |
ASTM D638 |
Gpa |
5.83 |
曲げ強さ |
ASTM D790 |
MPa |
49~59 |
引張せん断接着強さ |
ASTM D1002 |
MPa |
15~18 |
硬さ |
ショアーD |
- |
87 |
線膨張係数 |
ASTM D696 |
cm・cm/℃ |
48×10-6 |
収縮率 |
ASTM D2566 |
% |
0.10 |
誘電率 |
ASDM D150 |
1kHz |
38 |
絶縁破壊強さ |
ASDM D149 |
kV/mm |
12.2 |
■仕様
品番 |
M64WGHT-11483D |
容量 |
10.8kg(5.61L) |
塗布可能面積
(1mm厚) |
5.61m2セット |
重量 |
主剤 |
10.07kg |
硬化剤 |
0.73kg |
消防法 |
主剤 |
非危険物 |
硬化剤 |
第4種第3石油類
(非水溶性液体) |
有機則 |
主剤 |
該当せず |
硬化剤 |
該当せず |
■基本的な補修方法
(1)下地処理
1-1 ケレン処理(粗めのざらつきをつける処理)
M64WGHT-11483Dを塗布する表面は全て乾燥させ、き れいに汚れを落とすことが必要です。塗装、 錆、メッキなどはショット・ブラスト又は目の
粗い研磨工具(ヤスリ、#40サンドペーパー など)でケレン処理を行います。
1-2 脱脂処理
ケレン処理が終了したら、速やかに脱脂処理を行います。油やその他異物はたいてい表面下に染み込んでいるので、アセトン、MEK(メチルエチルケトン)など揮発性の高い溶剤を用いて脱脂処理を行って下さい。※脱脂溶剤の販売は行っておりません。
(2)計量・混合
2-1 計量
主剤と硬化剤を混合比率(重量比)に従って正確に秤で計量します。
※本説明書やカタログには容積比が表示してありますが、計量誤差が生じやすく、硬化不良や物性発現不足の原因となりますので、なるべく秤を用いて重量比で計量して下さい。
2-2 混合
平らな板や厚紙の上に取り出し、パテナイフやヘラなどで混合します。混ぜ残しのないように、均一になるまで
しっかりと混合して下さい。冬期など低温下では固くなって混ぜにくくなります。その時は使用前に主剤を温めておくと混ぜやすくなります(目安:20~25℃)。
(3)塗布
コテ等の工具を使って、補修する部分の上、及び周辺に厚めに塗り広げます。冬期など気温が低いと硬化時間が長くなります。投光器や工業用ドライヤーなどで加温することで、硬化を促進させることができます。エクスパンドメタルを併用するときは、エクスパンドメタルを点溶接で仮止めしてから補修剤を塗布します。