■概要
電力需要の逼迫から省エネが叫ばれている昨今、地球環境の問題も含め各企業が省エネについて強い関心を持って語られる時代です。
二酸化炭素の排出量を減らすには、電力消費を減らす事と言われて居りますが必要な電力を減らす事はなかなか難しいものです。
しかし無駄な電力使用量を減らす事は可能で、その最も簡単な方法は工場などで使用している数多くのエアー機器の無駄なエアー漏れを防ぐことで電力の消費量を減らす事が可能です。
M378C-2121PMは、配管接合、亀裂部などからのエアー、ガスが漏れている箇所を検査、探査する製品です。
■特長
エアー配管の漏れている箇所を探査して、測定距離と管内圧力をスイッチで選択設定。
漏れている箇所から選択設定した距離まで離れて測定すると、デジタル表示器に漏れ量を表示する超音波式エアー漏れ探知機。
■測定方法
エアー漏れ探知機を手で持ち先端のセンサー部をエアーが漏れていると思われる配管接合部などに向けて探査する。
接合部などからのエアーが漏れる様子を付属のヘッドホンにて音で聞く事が出来る。
漏れの強さは液晶表示器に表示される0~100の数字で確認出来、信号の強さに応じて64ステップのデジタルボリュームの調整を2つの押しボタンスイッチで最適な感度に設定する事が出来る。
漏れ量の測定は、測定距離をスイッチで選択、エアー配管内の圧力をスイッチで設定して漏れている箇所から選択した測定距離まで離れて測定するとエアー漏れ量が表示器に表示される。
信号が強い場合は10倍アダプターを取り付け、表示器の読みを10倍した値が漏れ量に成る。
■応用例
●工場で使用されているエアー機器の配管のエアー漏れ探査。
●工業用ロボットなどに使用されている圧搾空気を送る配管の接合部などからの漏れ探査。
●バス・トラックで使用されているエアー配管、接合部からのエアー漏れ探査。
●アルゴンガス、炭酸ガス配管の漏れ検査。
●各種タンクのカシメ、溶接部、亀裂部の漏れ検査。
●スピーカボックスの音漏れ検査。
●その他の漏れ検査
■ゴム製保護カバー付き
■仕様
品番 |
M378C-2121PM |
測定表示 |
信号の強さに応じて0~100のデジタル液晶表示 |
感度調整 |
信号の強弱に応じて最大60dBの範囲で変えられる1~64段階のデジタル感度調整 |
検出信号周波数 |
40KHz |
信号音出力 |
ヘッドホンジャックに出力 (モノラル信号出力) |
スイッチ |
電源スイッチ、感度調整スイッチ▲、感度調整スイッチ▼ |
オートパワーOFF |
スイッチの最後の操作から30分後に電源断 |
電池検出 |
乾電池が消耗するとLOBAT表示 |
電源 |
単三アルカリ乾電池4本、使用時間約30時間 |
消費電力 |
210mW |
外径寸法 |
縦165mm(+センサー部35mm)×横80mm×高さ35mm |
重さ |
255g(乾電池含まず) |
エアー漏れ量表示 |
【エアー漏れ量測定】 0.00L/分-50L/分 |
測定距離設定 |
【エアー漏れ量測定】 10cm(微少漏れ測定モード)、0.5、1.0、2.0、3.0m |
圧力設定 |
【エアー漏れ量測定】 0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7MPa |
LEDレベル表示設定 |
エアー漏れ信号のレベルに応じてLED点灯 10、20、30、40、50、60、70、80、90 |
付属品 |
ケース、ゴム製ケース保護カバー、ステレオヘッドホン、10倍アダプター、
レーザーポインター、単三アルカリ乾電池4本、取り扱い説明書 |
10倍アダプター |
10倍アダプターはエアー漏れ信号を約1/10に減衰させるものです。
測定条件によっては数値に誤差が有り、漏れ量は表示器のおおよそ10倍に成ります。 |
■注意:
(1)漏量測定距離設定の3.0mは最大探知能力ではなく配管からの漏れ量を表示する時に設定する距離に成ります。探知能力は漏れ量が多ければ遠くからでも探知する事が出来ます。
(2)エアー漏れ量は理想的なエアー漏れを測定したデータに基づいて居ります。
エアー漏れ測定条件によっては数値が合わない場合が有りますので御了承下さい。
(3)10倍アダプターはエアーの漏れ信号を約1/10に減衰させるもので、測定条件によっては数値に誤差が有ります。
漏れ量は表示器のおおよその10倍に成りますので御了承下さい。