フォースゲージ

ベルトの取付張力を測定する音波式ベルト張力計
ベルトの取付張力管理は、その性能を十分発揮する上で非常に重要です。
10～5000Hzの周波数が測定できますので、幅広いレイアウトに対応できます。



ベルトテンションメータは、ベルトの振幅により発生する音波をマイクでキャッチして、周波数からベルトの張力に変換・デジタル表示します。


■特長
・文字が明るく見えやすい有機EL画面
・40件の測定条件を登録可能
・10～5000Hzの幅広い周波数範囲の測定が可能
・メーカータイミングベルトの単位質量をインストール済


■有機EL画面を採用
文字が明るく見やすくなり暗い測定環境での視認性が向上しました。


■40件の測定条件が登録可能
単位質量・ベルト幅・スパン長さの条件を40件登録することができます。(NO,00～NO,39)


■幅広い測定範囲
測定周波数範囲が10～5000Hzに広がり、ショートスパン・ロングスパンのレイアウトでも測定しやすくなりました。


■単位質量のプリインストール
メーカーが製作するすべてのタイミングベルト18種類の単位質量がプリインストールされているので、入力が簡単に行えます。


■測定原理
バルトテンションメータはベルトを振動させることにより発生する音波をマイクでキャッチします。
測定した振動周波数をベルトの張力に換算し、デジタル表示することができます。


■測定方法
①電源ON
②MASSボタンで単位質量入力
③WIDTHボタンでベルト幅入力
④SPANボタンでスパン長さ入力
⑤MEASUREボタンを押して測定
⑥結果表示


■センサーマイク
音波をキャッチします。
フレキシブタイプ（標準仕様）の他にケーブル長さ1mのコードタイプ(オプション)もあり、用途によって使い分けができます。

品番	品名
MD29SM-312T-CODE	測定用センサーマイク（コードタイプ）

■各部名称



⑫測定用センサーマイク（オプション）



①ワンタッチ式コネクタ
凹・凸コネクタに、一ヶ所切り欠き印があり、目印を合わせ押込めばワンタッチでセットできます。また、取外す時は、 センサ側コネクタのカラー部を持ちそのまま引抜けばワンタッチで取外せます。


②電源ボタン
“POWER”ボタンを押すと電源ONとなります。電源OFFの場合は“POWER”ボタンを１秒程度長押ししてくださ 、 い。尚、最後の測定から約5分で自動的に電源を切るオートパワーオフ機能を採用していますので使用中にOFFに なった場合には、“POWER”ボタンをもう一度押してください。


③有機EL
●張力値等を表示します。
●張力値は、0.01～99900までの有効数字3桁で表示します。
●周波数値は、10.0～5000Hzまでの有効数字3桁で表示します。
●張力測定結果が測定レンジ外の場合には、LED（赤）の点灯及び “ERROR”を表示します。
※測定結果が表示されている後の張力レンジオーバーに対しては、2回の測定まで前表示値を示し、“ピィピィ”音にて再測定を促します。
●電池消耗時には電池型サインを表示します。
（電池残量が少なくなると電池マークが点滅し、同時に“LOW BATT”が点滅します。）
●操作せず1分経つと減光し、再操作で元の明るさに戻ります。



■仕様

品番	MD29TM-312T
測定範囲	10.0Hz～5000Hz、0.01～99900N（表示可能範囲）
スパン長さ	1mm～9999mm（表示可能範囲）
単位質量	0.1g/mm×m～999.9g/mm×m（表示可能範囲）
使用温湿度	-10～50℃、80%以下（結露なきこと）
電源	単4×2本
質量	120g（本体のみ）
寸法	長 160×幅 59×厚 26mm
付属品	センサーマイク・乾電池（単4×2本）・携帯用ソフトケース ・取扱説明書・ 操作手順シート（携帯用）・保証書・検査合格書
センサーマイク	センサーマイク：フレキシブルタイプ（標準仕様）/コードタイプ（コード長さ1m）

●ベルトテンションメータは 10.0 ～ 5000Hz の音波を測定します。
それを基に上記の基本計算式から算出したベルト張力を有効数字３桁のＮで表示するため、表示可能範囲の 0.01 ～ 99900Ｎすべてを必ずしも 測定できるとは限りません。
●表示可能範囲のスパン長さであっても、測定範囲の 10.0 ～ 5000Hz 以外の周波数が発生する場合は測定ができません。
●表示可能範囲の単位質量であっても、測定範囲の 10.0 ～ 5000Hz 以外の周波数が発生する場合は測定ができません。
●周囲の騒音の状況によっては正確に測定できないことがあります。
●詳しくは取扱説明書をご覧ください。

●お使いになる測定条件の組合せによっては適切な取付張力であっても、その時の振動周波数が本機の測定可能範囲外となることがあります。
（スパン長さが 1m を超えるような場合は注意が必要です。）
●テンションメータ本体の校正は有償にて承っております。詳細はお問合せください。



■ご使用上の注意
危険　ベルト回転中は手が巻き込まれ危険ですので使用しないでください。
（停止状態でないと測定できません。）
・ 本製品へ水や油の付着、床へ落とすなどのショックを与えると故障等の原因になりますので注意してください。
・ 火災や感電などの原因になりますので、分解・改造をしないでください。
・湿気やほこりの多い場所・高温となる場所には保管しないでください。
・ご使用にならない時は、電池をはずしてからケースへ収納し保管してください。
・センサーマイクは無理に折り曲げず、抜く時はコネクタを持って引き抜いてください。
故障の原因となります。


■タイミングベルトの取付張力設定について
・タイミングベルトの取付張力はカタログ記載の適切な値で設定してください。
不適切な取付張力はタイミングベルトの早期破損や 軸破損の原因になります。
・タイミングベルト・プーリは定期的に点検し、異常が見られたときは交換してください。