商品詳細
一般ゴム用デジタル硬度計(スタンド兼用)
商品番号:MD15SD-A719KRT
商品説明
●ゴムなど軟質物のかたい、やわらかいという硬さの程度を数値化して表すデュロメータ(ゴム・プラスチック硬さ計)です。
●JIS K 6253準拠
■特長
●JIS K 6253(新JIS)対応のデュロメータです。
中硬さ用のタイプA、高硬さ用のタイプD、低硬さ用のタイプEの3タイプのデュロメータにより構成されています。
中心となるタイプAは旧JISのA形硬度計に比べ、1~2ポイント高い値を示す傾向があります。
タイプDは、タイプAによる測定値が90以上の硬質ゴム用、タイプEは、タイプAでの測定値が20以下の軟質ゴムに適しています。
なお、タイプAのMD15S-A719NTは、JIS A 1108「コンクリートの圧縮試験方法」にあるアンボンドキャッピング試験にも規定されています。また、タイプEはISO7619ではタイプAOデュロメータの名称となっています。
●置針式について
ゴム、エラストマーなどの弾性体の中には、デュロメータの加圧面が密着した直後から、クリープ特性などの要因により指示値が下がり最高値が読み取りにくいものがあります。指針は降下していく値を示し続けるものの、置針は最高値で保持していますので、読み取りの精度が高まります。また測定はできるものの、何らかの障害物により直接指針が見えない場合、測定後に置針で値の確認ができます。置針式には上下限リミッタを標準装着していますので、硬さの値の公差判定にも有効です。
●ピークホールド機能付デジタルデュロメータ
ピークホールド(最大値保持)機能の搭載モデル。
緩和現象などにより最大値が読み取りにくいエラストマーの硬さ測定に有効です。最小読取値は0.5とアナログタイプの2分の1。
●スタンド取付兼用・加圧面φ18mmデュロメータ
測定スタンドに取り付けるタイプA及びタイプDデュロメータの加圧面直径がJISやISO規格で18mmと規定されました。
φ18mmタイプA(MD15S-A719RT)、タイプD(MD15S-D720RT)ともに、手押し測定用としても、そのまま使用できます。
対応スタンド:自動スタンド MD15S-610T、手動スタンド MD15S-612T/MD15S-615T
■デュロメータの機種選定について
デュロメータ(ゴム・プラスチック硬さ計)による測定値とは、加圧面と測定物を密着させたとき、デュロメータ内部にあるスプリングにより生じた加圧力で押針が測定物に変形を与えると同時に、測定物はこの力に対し反発力を発生します。
この両方の力が平衡状態になったときの押針の押し込み量が「硬さ」の値として指示されます。
反発力が弱いと低い値(やわらかい)、反発力が強いと高い値(かたい)となります。
デュロメータはスプリングの力や押針の形状などが異なる様々なタイプがあります。
これは測定物の持つ材料特性や表面形状の違いに対し“より高い感度で硬軟の程度を表すこと”を目的に、規格などで決められています。下図を参考に最適な機種選定を行ってください。
■デュロメータの主要規格
■デュロメータによる硬さ測定について
①手押しの場合は、平らな面に置いた試料の平面に、両手で保持したデュロメータの加圧面を真上から一定速度で垂直に押し付け、密着後、各規格に規定された経過時間の値を「硬さ」としてください。
②デュロメータをスタンドに取り付けて硬さ測定をする場合、測定速度(3.2mm/sec以下)や加圧荷重(タイプA、Eは1kgf、タイプDは5kgf)及びタイプA、Dデュロメータの加圧面直径(Φ18mm)が公差も含め規定されています。
③試料の測定位置は試料の端から12mm以上内側、間隔は6mm以上。
厚みは通常6mm以上、タイプEは10mm以上。
④試験環境は温度23±2度、湿度50±5%。5ヶ所の中央値あるいは平均値を測定値に採用し、タイプAで50を示した場合、「A50」と表記。
などと各規格に規定されています。
手押しによる硬さ測定は、デュロメータを真上から測定物に押し当て、加圧面を密着させて値を読み取ります。
測定値の個人差を解消するため、デュロメータをスタンドに取り付けて硬さ測定することも規格に明記されています。
■仕様(アナログタイプ)
品番 | MD15S-A719NT | MD15S-A719GT | MD15S-A719RT | MD15S-A719PT |
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タイプ | タイプA | タイプA(置針式) | タイプA φ18mm/スタンド兼用 | タイプA(ポケットタイプ) |
用途 | 一般ゴム(中硬さ用) | |||
準拠規格 | JIS K 6253 ISO 7619 ISO 868 ASTM D 2240 | JIS K 6253 | ||
スプリング荷重値 0-100 | 550-8050mN (56.1-821.1gf) | |||
押針形状 (mm) | 先端直径0.79 35°円すい台形 | |||
押針高さ (mm) | 2.5 | |||
質量(g) | 200 | 208 | 213 | 100 |
品番 | MD15S-D720NT | MD15S-D720GT | MD15S-D720RT |
---|---|---|---|
タイプ | タイプD | タイプD(置針式) | タイプD φ18mm/スタンド兼用 |
用途 | 硬質ゴム(高硬さ用) | ||
準拠規格 | JIS K 6253 ISO 7619 ISO 868 ASTM D 2240 | ||
スプリング荷重値 0-100 | 0-44450mN (0-4533gf) | ||
押針形状 (mm) | 先端R0.1 30°円すい形 | ||
押針高さ (mm) | 2.5 | ||
質量 (g) | 200 | 208 | 213 |
品番 | MD15S-E721NT | MD15S-E721GT |
---|---|---|
タイプ | タイプE(AO) | タイプE(置針式) |
用途 | 軟質ゴム(低硬さ用) | 軟質ゴム(低硬さ用) |
準拠規格 | JIS K 6253 ISO 7619 ASTM D 2240 | |
スプリング荷重値 0-100 | 550-8050mN (56.1-821.1gf) | 550-8050mN (56.1-821.1gf) |
押針形状 (mm) | 半球2.50 半球形 | 半球2.50 半球形 |
押針高さ (mm) | 2.5 | 2.5 |
質量 (g) | 200 | 208 |
■仕様(デジタルタイプ)
品番 | MD15SD-A719KT | MD15SD-D720KT | MD15SD-E721KT |
---|---|---|---|
タイプ | タイプA | タイプD | タイプE(AO) |
用途 | 一般ゴム・軟質プラスチック | 硬質ゴム・プラスチック | 軟質ゴム |
準 拠 規 格 | JIS K 6253、JIS K 7215、 ISO 7619、ISO 868、 ASTM D 2240 | JIS K 6253、 ISO 7619、 ASTM D 2240 | |
スプリング荷重値 0-100 | 550-8050mN (56.1-821.1gf) | 0-44450mN (0-4533gf) | 550-8050mN (56.1-821.1gf) |
押針形状 (mm) | 先端直径0.79 35°円すい台形 | 先端R0.1 30°円すい形 | 半径2.50 半球形 |
押針高さ (mm) | 2.5 | ||
質量 (g) | 313 | 313 | 313 |
品番 | MD15SD-A719KRT | MD15SD-D720KRT |
---|---|---|
タイプ | タイプAφ18mm スタンド取付兼用型 | タイプDφ18mm スタンド取付兼用型 |
用途 | 一般ゴム(中硬さ用) | 硬質ゴム(高硬さ用) |
準 拠 規 格 | JIS K 6253、ISO 7619 ISO 868、ASTM D 2240 | |
スプリング荷重値 0-100 | 550-8050mN (56.1-821.1gf) | 0-44450mN (0-4533gf) |
押針形状 (mm) | 先端直径0.79 35°円すい台形 | 先端R0.1 30°円すい形 |
押針高さ (mm) | 2.5 | |
質量 (g) | 320 |
■デュロメータによる測定値の比較について
タイプAを基準にした、各デュロメータの測定データの比較表です。
硬さの値は測定時の温度・湿度、寸法・形状、また加硫条件など多くの要因により一定の範囲内で変動するため、各タイプ間の完全な相関関係の立証は不可能ですが、右記の表を比較値としてご参照ください。
■資料 デュロメータ(ゴム・プラスチック硬さ計)関連規格一覧表
※1 ISO 7619は、タイプAOタイプと呼ぶ ※2 スタンド用は500mm2以上