測定機器

●量産機器、生産・検査プロセス組み込み用ローコストモジュール
●スペックを絞り込み高いコストパフォーマンスを実現
●ハウジング形状・材質による4種のバリエーション
●温度測定範囲：-20～200℃（標準仕様）
●DC1.0～5.0V非リニア出力
●FOV：視野角 14°（90％エネルギー）

■特長
量産機器や生産・検査プロセスへの組込み用として設計された、極めてコストパフォーマンスの高い非接触温度センサモジュールです。
すべての“オーバースペック”を排除して、画期的なローコストを実現しています。
従来、コストの理由により十分な温度測定ポイントを設けられなかった製造・加工機器や生産、検査プロセスへの組込みに適しています。
ハウジング形状、材質により以下の4種類のタイプを取り揃えています。

全機種サーモパイルを検出素子として使用し、波長範囲5.5～13.5μm域、応答時間10ms（ｔ/T=63%）で測定を行います。
放射率εは0.95固定、視野角14°（φ12mm＠50mm、φ24mm＠100mm）、ケーブル長さ（60cm）も全機種に共通です。
標準測定範囲は-20～＋200℃で、このフルスケールに対応したアナログ電圧出力DC1.0～5.0Vが得られます。
数量ロットにより、測定範囲-20～＋100℃または-20～＋300℃、標準外ケーブル長、コネクタ装着ケーブルでの製作も可能です。
アナログ電圧出力は非リニア出力です。
アプリケーションにおける必要性に応じて、受信機器側でフルスケールまたは特定の常用温度範囲に対する直線化のプログラムを行って下さい（測定温度に対する出力電圧値の表を別途ご提供）。

■タイプ・各特長

MC8SP-1835S	MC8CM-1835S
短胴バレル側面カット形状、材質ABS樹脂	角型放熱フィン加工タイプ、材質アルミ
MC8SPXS-1835S	MC8SM-1835S
円筒ストレート形状、材質ABS樹脂	円筒ストレート形状、材質アルミ

■外形寸法

MC8SP-1835S
MC8CM-1835S
MC8SPXS-1835S
MC8SM-1835S

■FOV（※2）
視野絞り有(レンズ使用)14°(φ12.0at50mm下図を参照)
(視野径は測定距離によって下図のように変化します) 視野径は90%エネルギーが補足できる面積で定義しています。


■接続・取付け
1) 電機接続に関する注意事項
①接続ミスは致命的な故障の原因となります。ご注意下さい。
②通常、センサ内部温度（Ambient）出力は使用しません。芯線をカットし、絶縁処理を行って下さい。
③電源の0V（GND）はセンサ内部でシールド線と接続されていません。
④ケーブルはR30以上の曲げ角でご使用下さい。R30未満の曲げ角や繰り返し屈曲は断線の原因となります。

2)取付方法に関する注意事項
①センサの視野径は90%の出力が得られる径で規定されています。
正確な測定を行うため、測定対象面が少なくとも視野径の１.５倍の面積になるようセンサを取付けることをお薦めします。
②測定対象は放射率の高い面を選択して下さい。必要により黒体テープや黒体スプレーを使用して下さい。
放射率が低い場合、測定に誤差を生じます。
③センサは測定対象物に垂直になるように取付けて下さい。
④センサは周囲温度70℃以下の、直接熱風を受けない場所に取付けて下さい。

3)その他の注意事項
①センサのレンズ面のほこり・汚れ・傷は測定誤差の原因となります。
レンズ面が汚れた場合は、カメラレンズ用のブロアなどで丁寧にクリーニングして下さい。
②汚れが取れない場合は、綿棒またはレンズ拭き取り用クロスにエチルアルコール（エタノール）を少量含ませ軽く拭き取って下さい（強く擦り過ぎるとレンズ面を傷付ける場合があります）。

■ORH型センサーケーブル



■仕様

※1：標準ケーブル60cm含む


■オプション品

MC8IB-3S	MC8MB-2S	MC8PB-1S
MC8SP-1835S用 SUS製（厚み2.5mm） 約41×44×37mm 廃番	MC8SM-1835S用 アルミ製 約18×24×10mm 廃番	MC8SPXS-1835S用 プラスチック製 約24×24×8mm 廃番