測定機器

安定性、耐久性に優れた長寿命、塩素イオン電極
塩素イオンとは塩化物イオンと同じです。
この計器で残留塩素の測定はできません。
また、めっき液の塩素イオンの測定はできませんので、ご注意ください
測定範囲：0～2000mg/ℓ



■特長
●自動温度補正式高性能塩素イオン電極
●ガラス電極型参照電極
●バックライト機能
●校正時のISAB添加不要
●防水構造（IP67相当）


■新開発、長寿命、塩素イオン電極
参照電極にガラス電極、作用電極に塩化銀電極、特殊電極内部液で校正された新型塩素イオン電極は、安定性、耐久性に優れています。





■ガラス膜式　参照電極で長時間
参照電極にガラス電極を使用しているので汚染に強く、耐久性があります。



■塩素イオン電極　出力特性



■3項目測定（Cℓ-、℃、mV）
塩素イオン、水温、電極出力(mV)の3項目測定
mV測定では電極の良否判断ができます。



■流速の影響が少ない
イオン強度を高めた専用の電極内部液と校正液を採用
校正時にはISAB（イオン強度調製剤）の添加は不要です。


■校正頻度が少なくてOK
参照電極がガラス電極なので安定性に優れています。


■主な使用場所例
下水、し尿、浄化槽、食品、化学工場、上水道等


■計器仕様

測定対象	水中の塩化物イオン
表示	液晶デジタル4桁表示
測定範囲	CI：0～2000mg／L mV：-1000mV～1000mV
分解能	CIモード：0.1mg／L（0.1～99.9mg／L） 　　　　　 1mg／L（100～2000mg／L） mVモード：1mV 温度：0.1℃
温度補償	サーミスタ自動温度補償（20kΩ）
メモリー機能	最大30件
周囲温度	0～45℃
校正方法	専用の10mg/L　1000mg/L塩素イオン標準液による2点校正
再現性	塩素イオン：±2%以内（等価入力に対して） 水温：±0.5℃以内（等価入力に対して）
自己診断機能	断線：S ERR、校正エラー：CAL ERR 電池電圧不足：電池マークの点滅
電源電圧	DC4.5V（単4アルカリ電池 LR03×3） 操作から30分後オートパワーオフ機能
本体構造	IP67相当の防塵、防水構造 （但し計器に検出器が適切に接続していること）
外形寸法	本体：70(W)×40(H)×173(D)mm/約300g
標準外付属品	脱水銀型塩素イオンセンサー／MB27LD-11K 塩素イオン標準液　　10mg／L　（250mL）：MB27LSLN-10-250K 塩素イオン標準液　1000mg／L（250mL） ：MB27LSLN-1000-250K 電極内部液　　　　　　　　　　　　　　（50mL）：MB27LDLQ-50K イオン活量強度調整剤（ISAB）　 （250mL）：MB27SAB-250mlK

■電極仕様

測定方式	塩素イオン電極法
電極構成	作用電極：個体膜塩化銀電極 参照電極：特殊ガラス電極
接続部	PP、塩化銀、PVC、セラミック
使用温度範囲	0～45℃
外形寸法／重量	φ16.8×192mm／重量：約130g
選択性 (共存イオンの影響)	S2-・・・・・・・・・・共存不可 CN-、I-・・・・・・・10-5 Br-、S2O32-・・・・10-2 NO3-、SO42-、CO32-、PO43-、F-・・・103
ケーブル長	1m

■Q＆A
●塩素イオン電極で残留塩素が測定できるか？
塩素イオンは、水に溶けている塩素分です。
すなわち、水中に溶解している塩化物中の塩素分のことです。
例えば食塩は塩化ナトリウムNaClですが、これが水に溶解すると、Na＋とCl-に分かれます。
Cl-は水中では塩素イオンになります。
塩素イオンは塩分濃度の指標として食品、化学、養殖、浄化槽、河川等あらゆる分野で測定される重要な水質項目です。
残留塩素は、水中に残留する全ての有効塩素（消毒効果（酸化力）のある塩素）で、遊離残留塩素や、結合残留塩素と呼ばれるものです。
上述したとおり、塩素イオンと残留塩素は別のものです。
従って、塩素イオン濃度が高いからといっても殺菌用の塩素が十分である訳ではありません。
また、塩素イオン計で残留塩素の測定はできません。


●浄化槽放流水の塩素イオン測定の必要性性
浄化槽に流入する生し尿の塩素イオンは約5500mg/Lとされています。
塩素イオンは生物処理では分解しないので放流水の塩素イオン濃度を測定すると何倍の水道水で希釈されたかの判定ができます。
例えば、浄化槽放流水の塩素イオン濃度が110mg/L、水道水の塩素イオンが20mg/Lとすると、(5500-20）÷（110－20）＝60.888よって、約61倍の水で希釈されていることになります。
これは浄化槽管理の重要な水質測定項目に なっています。