測定機器

●低粘度から高粘度まで幅広い測定範囲をもっています。
●接液部はSUS304／303 です。
●非ニュートン性液体の流動特性の測定に適しています。
●豊富な実績によって蓄積されたノウハウをご利用になれます。



■動作原理
粘度計本体の同期モータの回転はスプリングを介してロータに伝達されます。
測定液中、浸漬されたロータの外周には液の粘性摩擦トルクがはたらき、このトルクとスプリングの力が平衡した状態で定常回転します。
トルクの大きさはロータ軸に固定された指針の偏角として、モータ軸に直結された目盛板で読み取った値に比例します。絶対粘度はこの指示値と換算乗数により求められます。


■構成

Mロータセット＋BLアダプタ	Hロータセット	Mロータセット
本体収納ケース/スタンド

品番	M92BL2T	M92BM2T	M92BH2T	M92BS2T
粘度計本体	○	○	○	○
ロータセット	Mロータ4本セット （No.1～No.4）	Mロータ4本セット （No.1～No.4）	Hロータ6本セット （No.2～No.7）	Hロータ6本セット （No.2～No.7）
BLアダプタ (20mlカップ付き)	○	-	-	-
ガード	Mガード	Mガード	Hガード	Hガード
スタンド	○	○	○	○
本体収納ケース	○	○	○	○
ロータ収納ケース	○	○	○	○
オプション			H1ロータ	H1ロータ

■仕様

精度		フルスケールの±2.0％以内
再現性		フルスケールの±0.3％以内
使用周囲温度		0～40℃
使用周囲湿度		90％RH以下（但し結露のないこと）
接液部材質		ステンレス鋼（SUS304、SUS303）
電源　入力電源（本体）		DC12V　2A
専用ACアダプタ		入力AC100～230V　±10％　50/60Hz 定格電圧AC125V　ケーブル使用※ 出力DC12V　2A
消費電力		15VA以下
外形寸法	粘度計本体	150（W）×265（D）×210（H）
	スタンド	290（W）×300（D）×450（H）
質量		約5kg（スタンド含む）

※定格電圧AC125Vを超える電源をしい要する場合は別途専用のケーブルをお求めください。

■粘度測定範囲

品番	測定レンジ （フルスケールトルク）	粘度測定範囲
M92BL2T	67.37μN・m	1～100,000mPa・s
M92BM2T	67.37μN・m	15～100,000mPa・s
M92BH2T	718.7μN・m	200～2,000,000mPa・s※1
M92BS2T	2156.1μN・m	1,200～12,000,000mPa・s※2

※1：H1ロータ（オプション）使用の場合、下限値は100mPa・sからとなります。
※2：H1ロータ（オプション）使用の場合、下限値は300mPa・sからとなります。




■測定上限値表
●M92BL2T
特に低粘度を高精度に測定するのに最適な機種で、BLアダプタを組合わせて使用します。このBLアダプタは取付枠1個、底開放形および底密閉形スリーブ各1本、ロータ1本で構成されています。密閉形を使用すればサンプル量20mlで測定できます。また、開放形を使用する場合はそのまま試液中に浸して測定します。


●M92BM2T
もっとも一般的な用途に適しています。付属のロータ4本と、その回転速度を4段に変速する事で、表のような測定範囲を得ることが出来ます。


●M92BH2T
高粘度の測定に適しています。付属のロータ6本と、その回転速度を4段に変速する事で、表のような測定範囲を得ることが出来ます。


●M92BS2T
超高粘度用です。M92BH2Tのトルクの強さを3倍、回転速度を1/2にしました。測定範囲はM92BH2Tの6倍となります。

※上記表の

は一部が乱流（テーラ渦）領域に入っており正しい測定値が得られない場合があります。

●流動曲線の形式はこちら


■オプション
●H1ロータ


●少量サンプルアダプタ（浸漬型）
各種回転粘度計に取り付けられ、ゲル状物質までの広い範囲の粘度を少量のサンプルで測定できるようにしたものです。次の特長があります。
1）サンプル量は8～13mlと少量です。
2）サンプルの温度は短時間で精度よく制御できます。
3）ずり速度とずり応力が計算できます。
少量サンプルアダプタは、恒温槽と組み合わせてお使いください。少量サンプルアダプタには、HM形、HH形があります。用途に合わせてお選びください。