測定機器

科学物質による室内空気汚染の原因物質として問題となっているホルムアルデヒド。(厚生労働省指針値0.08ppm)このような微量のホルムアルデヒド濃度を精度よく、現場で簡単かつ低コストで測定する方法として弊社では、シンプルな二重管構造のミニチュア拡散スクラバを開発し、わずか1ml程度の吸収液にホルムアルデヒドを捕集することにより従来では分析感度が低かった比色分析法を使用可能にしました。さらに軽量・コンパクトな携帯形LED比色計を開発し、室内空気中ホルムアルデヒドの簡便な測定システムを開発しました。

■特長
●ミニチュア拡散スクラバ捕集管を採用
多孔質フッ素樹脂チューブ(内管)と外管とで構成されるシンプルな二重管構造。通気抵抗がほとんどないため、捕集
用サンプラの性能を選びません。

●AHMT法に準じた測定方法で高感度・高精度を達成
わずか約1mlの捕集液量で捕集が可能なため、検出限界は約2ppbと高感度。
DNPH/HPLC法とも高い相関が得られています。オゾンの影響はほとんど無く、他のアルデヒド、ケトン類等の妨害も
ほとんどありません。衛生試験法、JISK0303等でも採用されているAHMT法に測定方法です。

●測定はいたってシンプル、オンサイト分析が可能
ミニチュア拡散スクラバ捕集管と携帯形比色計COLM-FAを用いて現場で分析結果が得られます。調整済みの捕集
液、発色試験、酸化試薬を1測定単位で用意しており、事前の試薬準備が不要。

●小型・軽量・携帯形のLED比色計を独自開発
ホルムアルデヒド濃度に変換する検量線を内臓。測定ボタンを押すだけで、濃度をデジタル表示。
吸光度・透過度測定モードも内臓。検量線の作成が可能。

■ミニチュア拡散スクラバ捕集管の原理
ミニチュア拡散スクラバ捕集管は、多孔質フッ素樹脂製の内管と外管とで構成されるシンプルな二重構造を有しま
す。捕集液を内管に充填し、サンプラを用いて大気を吸引します。吸引された大気は、内管と外管のわずかな隙間に
導入され、大気中のホルムアルデヒドは内管内の捕集液に吸収されます。
吸収速度0.1L/minの場合、捕集効率は約95%と測定に充分な性能を有します。
（別売：セットには含まれて入ません）


■測定手順
1．ミニチュア拡散スクラバに吸収液約1mlを充填


2．通気速度0.1L/minで30分間捕集を行う(採取量：3L)


3．捕集液を専用容器に移し発色試薬等を添加



4．携帯形比色計COLM-FAで測定


■実測例

MDS：ミニチュア拡散スクラバ

■セット内容
●ミニチュア拡散スクラバ(5本入り)
●ホルムアルデヒド比色計
●ホルムアルデヒド分析試薬(15回分)※
●取扱説明書

■ホルムアルデヒド比色計の仕様

■オプション