主に回転機械を中心とした産業用機械の保守管理、点検における振動計測に適した小型の振動計です。
■特長
本体は加速度ピックアップとディジタル表示器を一体化しているため
ケーブルは不要、現場測定での使いやすさを追求しました。
測定は片手でボタン1つの操作のみで行えるため、握りやすさにこだわった本体デザインは計測する人に使いやすさと安心を提供します。
●押し当てるだけで測定可能、
幅広い振動数範囲をカバー
●加速度(m/s2 Peak)、速度(mm/s RMS)、
変位(mm P-P)を液晶に表示
●アンバランス、ミスアライメント(低振動数領域)、
ベアリング振動(高域振動数)も測定
●ワイドレンジ設計のため、
測定レンジの切り換えが不要
●電源スイッチはなく、測定ボタンを押して
起動・自動でシャットオフ
●充電式の電池に対応し環境にも配慮
(アルカリ乾電池約50時間の連続使用可能)
■加速度測定の代表特性
■振動検出部アタッチメントについて
MI11M-63CRの振動検出部は、測定用途によりアタッチメント(S、L、アタッチメントなし)を使い分けることができます。
アタッチメントS (MI11V58008):付属(出荷時の状態)
広い振動数範囲の振動数特性と再現性がすぐれています。通常はこの状態で使用。
アタッチメントなし
高域部特性がすぐれています。(10 Hz~15 kHz)
先端部が測定対象物と面接触が得られる場合に使用。
アタッチメントL (MI11P-53Y):オプション
測定箇所が狭い場合に使用。
■取り扱い方法
●測定準備
1. 単3形乾電池2本を電池室に入れます。
2. 加速度/速度/変位選択スイッチで測定モードを選択します。
加速度測定(m/s2)を選択した場合、振動数帯域を高域/低域選択スイッチによりLO(Low レンジ :10 Hz~1 kHz)、HI(High
レンジ :1 kHz~15kHz)の2帯域から選択できます。
●測定手順
1. MEASURE ボタンを押し電源を入れ、振動検出部を測定対象物に押し当てます。押し当てる力は500 gから1 kgが適当です。
2. MEASUREボタンを押し続けている間、表示部に振動量が表示されます。
3. MEASUREボタンをはなすと、振動量がホールドされるので、測定値を読みます。
4. 再度MEASURE ボタンを押し続けることで、繰り返し測定ができます。
5. 60秒間なにも操作を行わないと、電源が自動でシャットダウンされます。
●その他
電池のマークが点滅したら電池交換の時期です。
■仕様
品番 |
MI11M-63CR |
適合規格 |
中国版RoHS、CEマーキング |
構造 |
圧電式加速度ピックアップ(せん断構造) |
測定範囲 |
加速度 |
0.1~199.9 m/s2 EQ PEAK(RMS×√2) |
速度 |
0.1~199.9mm/s RMS |
変位 |
0.001~1.999 mm EQ P-P(RMS×2√2) |
測定精度
(80 Hz基準) |
-10℃以上~
+50℃以下 |
加速度 |
±5 % ±2ディジット |
速度 |
±5 % ±2ディジット |
変位 |
±10 % ±2ディジット |
上記の使用温度
範囲以外 |
加速度 |
±8 % ±2ディジット |
速度 |
±8 % ±2ディジット |
変位 |
±15 % ±2ディジット |
測定振動数範囲 |
加速度 |
10 Hz~1 kHz(L0) 1 kHz~15 kHz(HI) |
速度 |
10 Hz~1 kHz |
変位 |
10 Hz~1 kHz |
表示 |
測定値表示 |
3 1/2桁 ディジタル(LCD) |
表示周期 |
約1秒 |
信号出力
(イヤホンを接続) |
出力抵抗 |
約170 Ω |
負荷抵抗 |
約10 kΩ以上 |
交流出力 |
約±2 V PEAK |
電源 |
単3形アルカリ/マンガン乾電池/ニッケル水素充電池×2 |
消費電流 |
約35 mA |
電池寿命 |
連続動作時 約50時間
(23 ℃、50 %RH、アルカリ乾電池) |
使用温湿度範囲 |
-20~+60 ℃、90 %RH以下(結露のないこと) |
大きさ・重さ |
約178 (H)×64 (W)×27 (D)mm・約200 g(電池含む) |
付属品 |
単3形アルカリ乾電池×2
シリコーンゴムケース×1
アタッチメントS×1 |
※MEASUREボタンを離すと指示値がホ-ルド
■オプション
品番 |
品名 |
価格 |
MI11P-37 |
イヤホン |
¥3,800 |
MI11P-53Y |
アタッチメントL |
¥5,000 |
MI11V58008 |
アタッチメントS |
¥3,800 |